富士登山のシミュレーション
してみましょう

富士登山のようすを具体的にイメージしていただくため
初めての方が山小屋に1泊し
富士山に登るケースをシミュレーションしてみましょう

1.睡眠を十分にとる

出発の数日前から睡眠を十分にとり、体調を整えておきましょう。睡眠不足や体調不良は、高山病(低酸素症)の原因となります。

あなたがこれから登るのは、標高3776メートルの日本一高い富士山です。空気が低地の3分の2の薄さで、高山病により頭痛や吐き気をもよおす人もいます。
もし高山病にかかった場合は、登頂はあきらめ標高の低い場所に降りる決断も必要です。

2.登山・下山コースとスケジュールを決める

吉田ルート 須走ルート 御殿場ルート 富士宮ルートの中から登山コースと下山コースを決めましょう。登山コースと下山コースは異なってもかまいません。
富士登山経験者がいれば、アドバイスをもらいましょう。

3.山小屋を予約する

初めて富士登山する方は、山小屋に1泊して仮眠をとることをおすすめします。登山スケジュールと体力に余裕をもつことができます。山小屋は収容人数に限りがあるため、宿泊客でいっぱいになります。必ず事前に宿泊と食事の予約をしておきましょう。
また、日中明るいうちに山小屋に到着できるスケジュールを立てておきましょう。予想以上に登山に時間がかかり、到着が遅れることがあるためです。

山小屋はホテルやペンションではありません。食事は簡単なものですし、宿泊(仮眠)も限られたスペースで大勢が雑魚寝に近い状態で横になります。お互いマナーを守ってすごしましょう。

4.服装と持ち物を準備する

必要な装備を事前に準備しましょう。詳細はこちらで確認してください。
安全な登山のために

5.天気を確認する

富士山は雲より高いところにある山です。下界は晴れていても、富士山では一時的に雨が降ったり、霧に包まれたりすることがあります。レインウエアなどの雨具を持参しましょう。

一時的な雨や霧はまだしも、あきらかに「雨が降り続ける」「大雨になる」とわかっている場合は、登山の中止やスケジュール変更を検討しましょう。特に低気圧の通過にともなう富士山の雨は強風や突風を伴うことが多く、ベテランでも危険です。
事前に天気を確認しておきましょう。

富士山の週間天気/近隣の天気予報(日本気象協会)
http://www.tenki.jp/mountain/famous100/5/25/150.html

6.いよいよ富士登山に出発!

自 宅
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 ↓ あなたが選んだ登山ルート(吉田ルート
 ↓ 須走ルート 御殿場ルート 富士宮ルートの
 ↓ いずれか)の五合目(御殿場ルートは新五合目)まで
 ↓ バスなどを利用して移動します。
 ↓
 ↓ 遠方の方は、五合目(新五合目)に
 ↓ 近い場所に前泊するとよいでしょう。
 ↓
 ↓ 御殿場口新五合目はマイカー規制がないため
 ↓ 自家用車の駐車が可能です。
 ↓(休みの日は混み合います)
 ↓
 ↓
五合目(御殿場ルートは新五合目)到着
 ↓
 ↓ 五合目(新五合目)到着後は、すぐに出発せずに
 ↓ 薄い空気に体を慣らすため、30分~1時間程度
 ↓ 準備などをしてすごしましょう。
 ↓
 ↓
五合目(新五合目)出発
 ↓
 ↓ 登山開始です。
 ↓ 急がず、ゆっくり登りましょう。
 ↓ 時々、休憩を取りましょう。
 ↓
 ↓ 日中は思いのほか暑く、たくさん汗をかくことが
 ↓ あるため、飲料水(最低1リットル)や
 ↓ スポーツドリンク、乾きやすい着衣などを
 ↓ 用意しておきましょう。
 ↓
 ↓
山小屋到着
 ↓
 ↓ 夕食・就寝
 ↓
 ↓ 標高が高いため、夜間から早朝にかけて
 ↓ 極端に気温が下がります。
 ↓ 真夏でも5度C以下になることがあります。
 ↓ 冬物の衣類が必要です。
 ↓
 ↓
起 床
 ↓
 ↓ 日の出、いわゆるご来光(ごらいこう)
 ↓ いつどこで見るかによって
 ↓ 起床時間を決める必要があります。
 ↓(7月~8月の富士山の日の出は、
 ↓ 午前4時20分頃~5時頃です)
 ↓
 ↓ 富士山頂でご来光を拝みたい
 ↓ という方が多いのですが、
 ↓ その場合には、深夜0時~1時頃
 ↓ には仮眠を終了し、登山を再開する
 ↓ 必要があります。
 ↓ 山頂まで登ろうとする人たちが日の出前の時間帯に
 ↓ 集中し、登山道が渋滞することがあるためです。
 ↓ 夜間の登山になるため、ヘッドライトなどの
 ↓ 照明器具が必要です。
 ↓
 ↓ 御殿場ルートで登山する場合
 ↓ ほとんどすべての場所からご来光が拝めますので、
 ↓ 山小屋の近くでご来光を見て
 ↓ それから山頂を目指すという
 ↓ スケジュールも可能です。
 ↓
 ↓
ご来光
 ↓
 ↓
山 頂
 ↓
 ↓ 体力と時間に余裕があれば、火口をぐるっと一周する
 ↓ お鉢巡り(おはちめぐり)に挑戦したいところです。
 ↓
 ↓
下 山
 ↓
 ↓ 下山道の途中が分岐していることがあります。
 ↓ 誤って進むと、予定外の登山口(五合目)に下山して
 ↓ しまいます。事前に地図で下山道の確認をしておきま
 ↓ しょう。
 ↓
 ↓ ところで、
 ↓ 下山道のおすすめは 御殿場ルートです。
 ↓ 約7kmにおよぶ火山灰地を
 ↓ 一歩2m~3mでかけおりる大砂走り
 ↓ (おおすなばしり)の爽快感が味わえるのは
 ↓ 御殿場ルートだけです。
 ↓ 登山道としては健脚向きと言われる御殿場ルートですが、
 ↓ 下山道としては3時間半~4時間と短時間で下山可能な
 ↓ コースです。
 ↓
 ↓
五合目(新五合目)到着
 ↓
 ↓ 御殿場口新五合目の場合は、
 ↓ 路線バス、タクシー、運転代行が利用できます。
 ↓
 ↓
御殿場観光
 ↓
 ↓ 御殿場には、日帰り温泉や富士山に関連した
 ↓ 観光施設などが多数あります。
 ↓ ぜひお立ち寄りください。
 ↓
 ↓
帰路へ

***

富士登山のイメージがつかめたでしょうか?
以上はひとつの事例ですので、ご自身の利用する登山ルート・下山ルートに応じて、事前に時間や距離を知らべ計画を立てておきましょう。

登山マップ等に所要時間が記載されていますが、体力は個人差が大きいため、あくまでも目安として見てください。
いたずらに恐れることなく、準備を十分に整えて、富士登山をお楽しみください。

(2016/7/20更新)