安全な登山のために

富士登山を安全で快適なものにするには
事前の準備と、マナーを守る心がけが必要です。
これまでと重複する話もありますが
出発前にチェックしていただきたい項目です。

服装と持ち物

富士登山の服装と持ち物

富士登山は、本格的な登山です!

富士登山は「標高3000mを超える高山に登る本格的な登山」です。このことを理解し、事前に準備を整え、ルールやマナーを守って登りましょう。

高山病に注意。睡眠を十分にとり体調を整えておきましょう

富士山頂は標高3776m。気圧は下界の3分の2です。スタート地点である五合目・新五合目も標高2000m前後で気圧が低いです。薄い空気の中を歩き続けるため普段は元気な人でも息が切れたり、高山病(低酸素症)により頭痛やめまい、吐き気などをもよおすことがあります。
出発の数日前から睡眠を十分にとり、体調を整えておきましょう。

余裕のあるスケジュールを立てましょう

五合目・新五合目まではバスなどで移動するのが一般的です。乗り物で一気に高所まで登るため、体が高地に順応しません。到着後すぐに歩き始めるのではなく、薄い空気に慣れるまで待ってから登山を開始しましょう。
御殿場口新五合目(標高1440m)であれば30分程度、須走口五合目(標高2000m)、吉田口五合目(標高2305m)、富士宮口五合目(標高2400m)など2000mを超える場所では30分~1時間程度、体を慣らすための時間をとりましょう。

また、登山速度も自分の体力、体調に合った歩き方で、小休止をはさんで気圧に順応しながら一歩一歩登ることが大切です。
登山マップ等に登山・下山時間が記載されていますが、所要時間は個人差が大きいためあくまでも目安と考えて、余裕のあるスケジュールを立てましょう。

暑さ、寒さ、雨、夜間に対応できる装備を

山では、1日の中で状況が大きく変化します。さまざまな場面に対応できる服装や装備が必要です。

日中の登山では思いのほか暑く、大量に汗をかくことがあります。乾きやすい化繊の衣類や、飲料水(最低1リットル)が必要です。飲料水とは別にスポーツドリンクを持参してもよいでしょう。

昼間の登山中は暑い場合もある一方で、標高が100メートル上がると、気温は0.6度C下がります。海抜0メートル地点の気温が30度Cであれば、富士山頂は7度C前後まで下がります。夏でも真冬の寒さになることがあるため、冬の装備(長袖シャツや長ズボン、セーターなど保温力のある衣料)が必要です。

また、山の天気は急変するため、レインウェアなどの雨具も必要です。
夜間や未明に登山ルートを歩くこともありますので、ヘッドライトなどの照明器具も必要です。

危険を感じたら山小屋へ避難

万一、天候の急変など危険を感じたら、最寄りの山小屋へ避難しましょう。

登山靴

富士山の登山道の多くは、表面がゴツゴツとした溶岩です。大きな砂粒を敷きつめたような火山灰(砂礫=されき)地帯もあります。ハイヒールやサンダルでは歩けません。はきなれた運動靴でもよいですが、砂が入らないように足首まで包む深い登山靴が適しています。

登山道を歩きましょう

富士山は、登山道以外のところでも一見登れるように見えますが、落石をおこし大変危険です。登山道を歩きましょう。
また、石や岩を下に落としたり、転がしたりしてはいけません。

下山ルートの間違いに注意

富士山頂からの下山道は、吉田・須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルートの3つがあります。間違えないように注意して下山しましょう。
また、吉田・須走ルートは途中まで同じ下山道ですが、八合目で分岐しています。誤って違うルートを下山しないよう注意しましょう。

ブルドーザーに注意

登山・下山道が途中で運搬用ブルドーザー専用道と交差することがあります。通過するブルドーザーに気をつけましょう。

ケイタイ電話は使えません

基本的に富士山ではケイタイ電話は使えません。
ごく一部の使える場所でも、天候や電波状況などによって通話できなくなるケースがあり、通信が不安定です。
ケイタイ電話は使えないという前提でいましょう。

ゴミの持ち帰り

富士山ではゴミの持ち帰りをお願いしています。美化にご協力ください。

トイレのチップ制に協力を

富士山の自然を守るために、ほとんどのトイレではチップ制を導入しています。ご理解とご協力をお願いします。

入山料に協力を

2014年登山シーズンからの富士山入山料徴収が検討されています。詳細は静岡県・山梨県で検討中ですが、徴収が決定した場合、ご理解とご協力をお願いします。

(2013/11/26更新)