Features

mobicaを使ったワーケーションってどんな感じ?
1泊2日のバンライフに密着

仕事はあるけど、もっと旅がしたい。

ミーティングがあるから個室がないと仕事が難しいし、旅の移動時間を確保するには1日有給が必要。

でもちょっとした休憩時間で旅先を探索できるって素敵だな。

旅も仕事も楽しみたい人に向けて「ワーケーション」って言葉が広がっているけど、私みたいな働き方の人もできるの?

それならオフィスにタイヤをつけて旅行に出かけてみたら?

今回は、建築会社が考えたワーケーションカー「mobica」に乗って、フリーランスWebライターの私と、リモート勤務可能な会社員のパートナーが仕事をしながら旅をする体験をしてきました。

自由度が高めなフリーランスの働き方と、決まった時間に働きつつ空き時間で旅を楽しむリモート勤務の会社員の働き方で、果たして旅先を仕事場にできるのか。

旅をしたいけど仕事が…と悩む人こそ読んでほしい、仕事も観光も楽しむ旅の始まりです。

About

mobicaとは?

mobicaは、「いつもの仕事を、好きな場所で。」をコンセプトに作られたワーケーションカーです。 30年以上オフィスデザインを手掛けてきた建設会社が作った車内は、テレワークのために作られた空間そのもの。

私たちが今回レンタルした車は、「mobica sand」というハイエースをDIYした車です。 後部座席には、幅約1,500×奥行500の広々としたデスクが。 アーム式のモニターも搭載されていて、2画面を使ったテレワークも可能です。

可動式デスクを使えば、複数人がゆったりと座って過ごせるオフィスが完成します。 今回の旅では、2人がどうやって観光と仕事を組み合わせているかも紹介していきますね。

Travel Process

今回の旅の日程

【1日目】
08:00〜 車の受け取り
10:00〜 サービスエリア(以後SAと表記)でWeb会議
12:00〜 御殿場市でホテルチェックイン
14:00〜 遅めのランチ
15:00〜 秩父宮記念公園で仕事&散策
17:00〜 乙女駐車場で富士山を眺めながら仕事
19:00〜 御殿場市街地で夜ごはん

【2日目】
08:00〜 朝の富士山を見ながら仕事
10:00〜 御殿場市のパン屋さんでブランチ
12:00〜 富士山御殿場口新五合目で散策
15:00〜 時之栖でアートアクアリウムを散策
17:00〜 東京へ戻る

mobicaの受け取りはアプリでサクサク

旅のスタートはmobicaの受け取りから。

mobicaのステーションは全国に3箇所あり、その中でも私たちがレンタルした「mobica sand」は 京急蒲田駅から徒歩8分の駐車場にありました。

◼詳細情報 ・住所:東京都大田区南蒲田1丁目22-15
https://maps.app.goo.gl/zgqWann5Wo11XZoi9

車の受け取りや引き渡しは、専用のアプリを使って行います。

引用:[EARTH CAR]

予約時間になると、アプリを使って開錠できる。 予約時点で免許情報などの入力が済んでおり、受け取りに時間がかからない点は、ささっと旅先 に向かいたい私たちにとって魅力的です。

さっそく、mobicaとともに目的地に向かいます。

Travel Process

行程スタート

旅の始まりはドライブから | SAでリモート打ち合わせ

今回の旅先は、御殿場市。

車を受け取った東京のmobicaステーションから御殿場市までは、車で1時間30分〜2時間ほど。やや混雑した首都高を抜けて東名高速道路に入れば、ボディサイズの大きなハイエースも楽々運転できます。

途中のSAに止まり、パートナーは会社の朝ミーティングに参加。 車を止めて、後席に移動するだけで仕事環境が整うmobicaは、急なミーティングにもぴったりです。

SAは車の出し入れの音が大きいイメージがありましたが、ミーティングには影響なかったそうで す。
カーテンを閉めておけば、外から見られる心配もありません。

ミーティングの隣で私も仕事を進め、仕事が落ち着いたら、運転を再開。
あっという間に御殿場市に到着しました。

ホテルのロビーでゆっくりお仕事 | 映画ファンにはたまらない宿

早めに到着したので、ホテルの共有スペースで少し仕事を進めます。

駅の近くにあるnoctarium/MountCinemaは、大人数でゆったり過ごすのにおすすめの宿。
古い映画館を改装した施設で、共有スペースにある映画館ならではのポスターやインテリアが印象的です。

夜は大画面で映画を観ながらゆったり過ごせます。

実際に使われているスクリーンでは、映画を上映することも可能。
映画を観たい気持ちを抑えつつ、一気に仕事を進めました。

◼詳細情報
・名称:noctarium/MountCinema
・住所:静岡県御殿場市新橋1988-17
・アクセス:JR御殿場駅から徒歩約3分
・駐車場:あり(1台)徒歩5分に有料駐車場(660円/24時間)もあり
・公式サイト:https://mount-cinema.com/

仕事の合間に息抜きがしたい|秩父宮記念公園を散策

ワーケーションの楽しみは、仕事が落ち着いた時にすぐに観光ができるところ。
フリーランスの私は、午後に時間の余裕ができたので、秩父宮記念公園を散策。

秩父宮記念公園は秩父宮殿下が実際にお住まいになった別邸で、現在は一般開放されていま す。

入り口には、大地のパワーを感じるヒノキ林が。

パソコン作業で鈍った体に、自然の爽やかさが沁みわたります。

入り口の門を踏み込んだ瞬間、空気が変わりました。

入り口を通って売店休憩所を抜けたあと、豊かな自然が溢れる庭園を散策できます。

実際に秩父宮殿下が利用された農事試験場には、畑が再現されており、畑でとれた野菜は「うぐいす亭」という施設内にある喫茶で軽食として利用されているそうです。

せっかくなので記念館も見学させていただきました。

展示室では秩父宮殿下や御殿場市に関する歴史が学べ、さまざまな展示物を見ることができます。

展示だけでなく、実際に秩父宮殿下が療養で過ごされた母屋にも入ることができるのには驚きです。

部屋に入った瞬間、茅を燻した香りが。 毎週火曜日に、母屋の燻し作業が行われているそうです。

平日の燻し作業ですが、mobicaでワーケーションするなら見学できるかもしれませんね。
あまり知られていませんが、実は御殿場市は茅の生産が盛んです。

あの白川郷の茅葺き屋根にも御殿場市の茅が使われているそうなんです。

茅葺き屋根の母屋は、英国を感じるリビングと日本を感じる炉の間が溶け込んだ、温かい場所でした。

さらに母屋の外には、秩父宮殿下の像があります。 秩父宮殿下の見つめる先には、壮大な富士山が望めますよ。

富士山は見えるかな?

息抜きのつもりでフラッと入った場所でしたが、自然を感じながら御殿場市や皇室の歴史を学ぶ充実した時間になりました。

◼詳細情報
・名称:秩父宮記念公園
・住所:御殿場市東田中1507-7
・アクセス:JR御殿場駅から車で10分(無料送迎バスあり)
・入園料:300円
・駐車場:1回200円(80台)
・公式サイト:https://www.chichibunomiya.jp/

快適なワーケーションには気分転換できる観光地と居心地のいい駐車場が必須

私が秩父宮記念公園がワーケーションにピッタリだなと思った理由は、ちょっとした散策にピッタリで、駐車場での仕事がしやすそうだったから。

敷地面積が約18,000坪(東京ドームの約1.5倍)の広さがある秩父宮記念公園は、仕事の空き時間の気分転換に最適です。

母屋を抜けた先には防空壕やもみじ園があり、季節に合わせた花々を楽しめます。

さらに、mobicaを使って観光と仕事をバランスよく楽しむには、駐車場の居心地の良さも気になるポイントです。

秩父宮記念公園の駐車場の端には木々が植えられており、車での作業も涼しく過ごせました。
仕事の合間のちょっとした時間を使って、凝り固まった肩や腰をリフレッシュしてみてください。

せっかくだから富士山が見たい | 乙女駐車場でワーケーション

御殿場市は、富士山の裾野に広がる町です。
町のいたるところから富士山が覗いているのですが、せっかくなら間近で富士山が見たい。

ということで富士山の絶景を見るために向かったのは、乙女駐車場です。

◼詳細情報
・名称:乙女駐車場
・住所:静岡県御殿場市深沢
・アクセス:JR御殿場駅から車で10分
・営業時間:24時間
・駐車場:無料
・トイレ:あり

富士山の絶景を求めて向かったものの、残念ながら今日の富士山はご機嫌ななめ。
雲の向こうに隠れてしまったので、車の中で仕事を進めました。

天気や時間を気にせずに仕事ができるのは、広々した机や快適な椅子があるmobicaならではの魅力です。

富士山が見えないとはいえ、外は快適な陽気だったので駐車場にあるベンチでも仕事ができました。

仕事をしているのに周りは大自然に囲まれている、なんだか不思議な感じ。
悔しかったので、明日も富士山をみながらのワーケーションにリベンジします。

絶景の富士山は朝の数時間が勝負 | 観光客がいない時間は車中泊もおすすめ

翌朝8時。
今日こそ富士山の絶景を見ながら仕事がしたいと、乙女駐車場に向かいます。

「見えますように」という私たちの祈りが通じたのか、目の前には富士山の絶景が。

やはり富士山は偉大です。
思わず見惚れてしまいながらも、朝の時間を有効活用して仕事がさくさく進みました。

車で仕事をする中で、グーっと伸びをしてPCから視線を逸らすと富士山が目に入る。
なんて贅沢なオフィスなんだろう。

車の中から見える富士山

少し休憩をしたい時は、シートを倒してフルフラットにすることも可能。
身長175cmの男性でも体を伸ばして寝転がることができました。

2人で縦に寝転がると、少しだけ机がスペースを圧迫するかもしれない。
寝泊まりできるほどしっかりした設備とは言わないものの、ちょっとしたお昼寝にはピッタリです。

朝の仕事を頑張った私たちは、寝転がってのんびり休憩しました。

時間を確保してハイキングに挑戦するのもおすすめ | 富士山御殿場口新五合目までは車で登れる

富士登山口の中で開山期間中に、唯一五合目まで車で登れるのが、御殿場口です。

開山は7月上旬なため、富士登山はできませんでしたが、富士山御殿場口新五合目までドライブ することにしました。

滞在したホテルから富士山御殿場口新五合目までは、車で25分ほど。 木々が生い茂る中のドライブはテンションが上がります。

富士山御殿場口新五合目に近づくにつれて霧が濃くなり、到着したものの周りは真っ白。
散歩しようとしたのですが、霧のせいで少し先が見えなくなり、一旦車に戻ります。

御殿場ルートから富士山の山頂までは400分ほど

富士山を諦めきれず天気が良くなるのを待ちながら、車でのんびり過ごしました。

こんな時、車の後ろで寝転がってのんびりできるのはmobicaの魅力の一つ。

1時間ほど過ごして外に出ると、一瞬だけ富士山が顔を覗かせました。
しかし山の天気は変わりやすく、その後もすぐに隠れてしまったので富士山のハイキングは断念。

晴れた日であれば、御殿場口新五合目から始まるハイキングコースにチャレンジしてみるのもお すすめですよ。

◼詳細情報
・名称:富士山御殿場口新五合目
・住所:静岡県御殿場市中畑
・アクセス:新東名高速道路新御殿場ICから車で約18分
・営業時間:24時間
・駐車場:無料(約450台)
・トイレ:あり
※冬季は利用できません

mobicaで旅と仕事をやってみて

mobicaがあれば、仕事のストレスを貯めずに旅を楽しめるかもしれない。

私たちは普段、軽バンをDIYした車を使って旅と仕事をしているのですが、車の中で仕事をすることはほとんどなかったんです。

なぜなら車の中に机がないから。

助手席で仕事をする時も、膝の上にPCを置いて仕事をするから、すぐに首と肩がバキバキになる。

仕方がないからカフェで仕事をするけれど、面談やミーティングは外でするのに抵抗があり、ずっと快適な仕事環境が車にあればと思っていました。

mobicaはワーケーションに特化した車として、仕事環境のクオリティを求める人にぴったりの車だと感じました。

車中泊まではしなくてもいいけれど、ワーケーションを楽しみたい人
旅先で仕事をしたいけれど、ミーティングや電話業務が多くて諦めている人

そんな人は、車という自分だけのオフィス空間を楽しめるmobicaで旅に出ると、いつもの生活がちょっと変わったものになるのかもしれません。

ゆったりした旅を見つけるきっかけになる

仕事があるから、遠くには行けないけれど 仕事があるからこそ、普段は行かない近くの観光地を楽しめる

普段なら通り過ぎてしまう観光地をしっかり楽しむことで、いつもと違う旅になります。

実際にやってみると仕事と観光のメリハリがついて、業務効率が上がる気がしたので、あえて「旅を挟む」のもいいかもしれない。

旅にとっても仕事にとっても、メリットがたくさんあるワーケーションは、忙しい人こそやってみてほしい体験です。

金曜日から土曜日にかけてレンタルすれば、1日だけ仕事を頑張って、次の日は丸1日観光を楽しめますよ。

御殿場市の時之栖にあるアートアクアリウム

ワーケーションに興味がある人は、mobicaを借りて旅に出かけませんか?

ライター:青木千奈
同行者:青木匠

青木千奈
ライター・ライフデザインコーチ/株式会社Koti代表取締役

1996年愛媛県生まれ。
大学卒業後、機械メーカーの海外営業を経験。パソコン一つで旅をしな がら生きるライフスタイルを目指し、Webライターとして独立。SEO記事や取材記事の執筆だけで なく、ライター講師やカメラマン、ライフデザインコーチとして活動中。パートナーと週末車中泊しな がら旅と仕事を両立する暮らしを発信しており、2024年5月にはアメリカ横断ハネムーンを実現。
2024年7月に株式会社Kotiを創業。カナダのワーホリ経験者で渡航数は26カ国100都市以上。

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